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ここでは、コンクリートカッター工事おける目地の役割とメリット、工法について解説します。
カッター工事では、「目地(めじ)」と呼ばれる溝をコンクリートの上から直線状に入れていきます。
この作業は「温度ひび割れ」と呼ばれる種類のひび割れを誘発させるために行われるもので、目地を入れるとそこに沿ってコンクリートの内部にひび割れが起きます。
万が一外の気温や水和熱の影響によってコンクリートに変形が生じても、目地以外の部分にひび割れを起こしにくくする役割があります。
目地カッターを入れると、発生場所が不確定なひび割れを予定された位置で発生させることができます。
切れ目という欠損した部分を設けると、そこが「ミシン目」のような役割となり、他の部分にひび割れが出現しにくくなります。任意の箇所にひび割れを集められるため、コンクリートの寿命が長持ちしやすくなると考えられています。
目地カッターは切れ目に沿ってひび割れを発生させるため、予想外の部分に突然ひび割れが出現するリスクを防げます。
予想外の部分にひび割れが出現すると、打設したばかりでも老朽化した印象を与えます。あらかじめ目地カッターを入れておくことで、外から見ただけではわからない見た目の美しいコンクリートとして維持できます。
目地カッター工事に採用される工法は「ソフカット工法」と「乾式カッター工法」の2種類が代表的です。
ソフカット工法は、コンクリートの打設後2日以内の柔らかい状態で目地カッターを入れる工法で、初期クラックと呼ばれるひび割れトラブルを予防する役割が期待できます。
乾式カッター工法は、すでにコンクリートの打設から3日以上が経過し硬化が進んだ状態で目地カッターを入れる工法です。硬度の高いコンクリート面にも対応できる乾式カッターを使用して切削を行い、ひび割れを防ぐ目地を入れていきます。
目地カッター工事はひび割れを防いで、コンクリートの見た目や寿命を維持させる役割があります。
当サイトでは、目地カッター工事以外にも押さえておきたいポイントを紹介しています。カッター工事の依頼や実施を検討している方はぜひ参考にしてください。
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